
2010年8月26日 by suyama
タイトルにあげた3つの表現すべてが山形弁のある表現をイントネーションを変えるだけで表されます。
その表現とは「あるけっちあーの」。
これが今や日本全国からひっきりなしにお客様の訪れる山形県鶴岡市の
イタリア料理店『アル・ケッチアーノ』の名前の由来だそうです。

しかも、「このイントネーションを変えることで表現できる3つの意味がこのレストランの在りかたを完璧に表しているのです」とユーモアたっぷりに話し始めたのは『アル・ケッチアーノ』のオーナシェフ奥田政行さん。
今回、コンピトゥムの総会イベントのサマーセミナーの講師として来校されました。
奥田シェフは山形大学農学部教員が中心となり、食文化を核とした地域振興の新しいモデルとして全国的な注目を集めている「山形在来作物研究会」の主要メンバーでもあります。
この「山形在来作物研究会」との活動は、地域食文化の向上に大いに貢献したその活動が評価され、本年度より辻調グループ校によって創設されました「辻静雄食文化賞」を受賞されました。
今回のサマーセミナーでは、レストラン『アル・ケッチアーノ』をどのようにオープンしたか、そのときの苦労(なんと当時のご自分の預金通帳の画像なども見せ)、そして、どのように『アル・ケッチアーノ』を地場イタリアレストランとして育て、
地元、庄内地方の食材の豊富さに気づかせ: 「あ、あったわネ」
かつてよりこの地方にあった野菜に注目し: 「その昔、あったわね」
地産地消の壁にぶちあたりながらその都度忍耐強く解決し: 「自分で歩きなさい」
現在に至ったかを画像の紹介とともに独特の口調で話してくださいました。
奥田シェフは「料理人は大地と人、人と人をつないでいく役割を持っている」と言います。
そして、 「風景を料理する」とも。
生産者+料理人+研究者の信頼に基づいたコラボレーションでまちがいなく地域食文化の向上の成功例となった山形県庄内地域。
「この成功例を今後日本全国になんとか広げていくことが目標です」と話を結んだ奥田シェフ。
これからの料理人のひとつの姿を見た思いがしました。
2010年5月12日 by suyama
辻調グループ校・創立50周年の記念事業として本年度より創設されました<辻静雄食文化賞>の第1回贈賞式が5月8日(土)大阪・あべの辻調理師専門学校にて執り行われました。
第1回<辻静雄食文化賞>の受賞作品および受賞者
■『日本めん食文化の1300年』(奥村彪生・著/農文協・刊)
贈賞理由:日本の「めん食文化」を初めて網羅的に眺望的できる力作。意欲的な文献検索と徹底したフィールドワークによってなされた著作に対して。
■奥田政行+山形在来作物研究会の活動
贈賞理由:地域におけるレストランと研究機関との連携による、地域の食文化の向上に貢献した活動に対して。
贈賞式の模様をここに簡単にレポートします。
まず、選定委員会委員長(校長 辻芳樹)よりの挨拶から始まりました。
本賞を創設した意図を簡単に述べたあと、「この賞が、これからの日本の食文化の未来にとって、とりわけ、より美味しい、技術と文化の融合である『美食』の分野の発展に寄与できることを 切望しております」と結びました。
続いて、選考委員会委員長(石毛直道氏)による選考講評の後、贈賞、そして、受賞者の方々からの
ご挨拶と続きました。
贈賞後の受賞者挨拶で、奥村先生は「辻静雄さんに言われた言葉をいまでも胸に刻んでおります。産物は風土・気候に支配されます。料理は産物に支配されます」と辻静雄前校長との思い出と共に食材の大切さを強調されました。
また、山形在来作物研究会の平智教授からは、「たくさんある在来作物のなかには、なくてもいいものもあるかもしれないが、それでも、多様にあるということの意味があるとしたら、多様であることは、なによりも楽しく、幸せなことだからです。だから、多様性を守る意義があると、私は思っています」と述べられ、山形在来作物研究会の江頭先生からは、「山形大学の先達・青葉高教授が言われた言葉。野菜というものは、世界中を旅して、さまざまな栽培法や料理法に出会って行きます。そして、さまざまな物語をのせたメディアでもあるのです」。

アル・ケッチァーノの奥田シェフは、「子どもたちに嫌いな食べ物を食べさせるために極限状態に追い込みます。朝食抜き、水抜きで集合してもらって、トマト畑まで連れて行きます。道中、トマトの歴史や、トマトの話をさんざんしていきます。そして。畑に着いて、子どもたちの喉がからからに渇いたところで、トマト畑に解き放つと、いままでトマトを食べられなかった子どもも、みんな一所懸命にトマトを食べ始めます。そして、そのとき食べさたトマトの味を、子どもたちは、きっと生涯忘れません」とそれぞれが地域産物の風味の大切さを挨拶として述べられました。
当日は関西のメディアの方々をはじめ、山形放送からも取材に来られていました。
そのうちのひとつ■アサヒ・コム食と料理■では動画が公開されています。
ご覧ください。
2010年4月08日 by oyama
本年度・新設された辻静雄食文化賞の「第1回 受賞作」が決定しました。
今回は、食文化に関わる書籍と、個人・団体の活動のふたつが同時受賞されました。
『日本めん食文化の1300年』(奥村彪生・著/農文協・刊)
奥田政行(山形のイタリアン)+山形在来作物研究会の活動
詳しくは、こちらをご覧下さい。
↓
2010年3月27日 by oyama
2011年のフランス校短期コースの募集要項がアップされました!
↓
2年以上のプロを対象にしたフランス料理・菓子の留学コース。
現在、2010年度の短期留学生たちは、全員、元気にフランス各地で研修を続けています。
2010年3月08日 by smatsumoto
ご覧になった方もいらっしゃっると思います。
日本料理の杉浦先生が3月6日(土)放映の
「世界一受けたい授業」に講師として出演しました。
担当した授業は1時限目「地理」。
その内容は<郷土料理>
郷土料理はその土地の風土、習慣、素材などと密接に結びついて
います。まさに「地理」の新たな視点だと言えます。
放映前には掲載できなかった収録当日の様子を写真でご紹介します。
番組の公式HPもご覧ください。こちら
杉浦先生のリハ風景です。
「収録が終わって「ほっ」としました」余裕の表情です。